私は植物一筋15年で生計を立てており、ユーカリを地植えして5年程度生育させています。ポットでの育成から植替えまでいくつものユーカリを育ててきたユーカリ栽培のプロがユーカリを枯らさないための方法をお伝えします。
ユーカリの販売をしておりますので、育ててみたい方は一度ご覧ください。現品出品しているもの、現品出品していなくてもコメントにて『現品希望』とお伝えいただければご対応致します。
ご購入前後で育て方が分からない事がありましたらお気軽にご相談ください。
ユーカリを枯らさない方法
ユーカリを育ててみたいけど枯らすのが怖い、育て方がわからない方向けの解説です。
切り花でも大人気のユーカリ。とても水が好きな植物です。一番の枯らす原因は『水不足』です。
植物のほとんどはは葉の裏で蒸散し、葉が多くなるほど蒸散は多くなります。
幼い苗のユーカリを購入したら
ポット苗で購入した方はまずは5号程度の鉢に植え替えてください。
土が少ないと乾きやすく、水不足になる一番の原因です。
ユーカリは植物の中では『根』が張りにくい植物ですので他の植物よりも多めに水を与えてください。
ユーカリの土の配合
赤玉１：鹿沼：１腐葉土：２の配合で育てていただければ問題なく育ちます。
肥料は3カ月に一度、『こちら』の肥料を与えてあげればよいでしょう。
ユーカリの梅雨の時期の管理
水が大好きなユーカリですがジメジメした環境は嫌いです。ここも枯らしてしまう大きなポイントです。
鉢植えの場合は、梅雨の時期は雨の当たらないところに避難させてあげるのがベストですが、光は大好きなので雨が止んだ日は日光の当たる明るい場所に移動してあげてください。暑くてジメジメした環境には注意が必要です。
地植えの際は、鉢植えよりもジメジメした環境に耐えてくれるイメージがあります。梅雨時期の地植えはおすすめしませんのでそこは注意してください。
ユーカリの鉢植えでの管理
1年に1度は鉢のサイズアップを考えましょう。
最終的な鉢のサイズは10号～12号を目指して管理してあげると良いです。
ポット苗を購入してすぐに10号鉢にしたいかもしれませんが、
ポット苗→5号鉢→8号鉢→10号鉢→12号鉢
と徐々にサイズアップして下さい。幼い苗を10号鉢に植えてしまうと鉢の中の根の量が少ないので、水を吸い上げる量も少なくなり、土が乾きにくくなりジメジメした環境になってしまい枯れる原因になります。
土の中の空気も少なくなるため、根が酸欠状態となり根腐れを起こす場合もありますので注意が必要です。
根はかたいものに当たると枝分かれする性質がありますので、鉢が大きいと鉢壁になかなか到達できず細根の少ない貧弱なユーカリに育ちます。手間がかかってしまいますが、生長に応じて徐々に大きな鉢に植え替えをすることをおすすめします。
ユーカリの地植えでの管理
ポット苗でも地植えは可能ですが1ｍ程度育った苗を地植えした方が枯れにくいです。お伝えしたようにユーカリは水が大好きで、1日でも水が根に届かないと枯れてしまいます。地植え後は根が張っていないため、幼い苗は特に水やりに気を付けてください。ですので１ｍ程度育ててから地植えしてください。
地植えの時期は春をおすすめします。植替え後は朝夕2回お水をたっぷり与えてください。
地植え20日後は一日1度の水やりで大丈夫です。
地植えから２，３カ月たてば雨の水でも枯れなくなります。私は切り花用に『銀世界』を植えていますが最初の1か月程度水の面倒を見た後は水やりをしていません。育てて5年程度になります。
ユーカリの地植え後の管理、剪定方法
ユーカリの地植えに挑戦し、成功した後に待ってくる問題が『ユーカリの育つのが速い事』です。
ここを失敗してしまうと数年後には根元からバッサリと切ってしまわないといけないぐらい大きく育ってしましますので注意が必要です。
ユーカリは手の届く範囲で生長点を止める
あっという間にユーカリは育ってしまい５m、１０mと育ってしまいます。
栽培する上での基本は2m程度で剪定を繰り返す事です。
その際に生長点をすべて落とすことが形の良いユーカリにするポイントです。
生長点を落とすことにより新しいわき目が出てきて枝分かれしカッコいいユーカリにすることができます。
もし、いらないところからわき目が出てきた際はカットしてしまい、自分の好きな形に仕上げてあげることが可能になります。
最後に
ユーカリはとても見た目も良くシンボルツリーにも最適な植物だと私は思います。
育った際に切り花にすると部屋の中がユーカリの香りですごく良い香りになります。
おすすめのユーカリは『銀世界』、『ポポラス』を選べば良いですよ。ポット苗を1100円程度から販売していますので一度ご覧になってください。